きっかけ
ある日、急に我が家の愛犬がご飯を食べてくれない……
このブログを作る、すべての始まりでした。
現在、野良だった過去を持つ我が家の老犬の母「柚子(13歳)」とその娘の「杏(9歳)」ちゃん、母と僕の4人(?)で暮らしています。
13歳の老犬柚子が、2022年5月のとある日、急にごはんを食べなくなりました。
思い返せば、数日前から散歩のときに立ち止まったり、ふらついていました。もっと早く「おかしい」と気付いてあげれば…と悔いが残ります。
なんとかネットや本で調べながら、食事を考えることで今はなんとか元気になってくれています。
柚子が急にご飯を食べなくたったときから、徐々にご飯を食べるようになるまで。そして、なんとか普通に過ごせるようになるまでに、感じたこと、調べたこと、食べてもらえた食事などをこのブログでまとめていきます。
今、まさに
- 愛犬がご飯を食べなくなって慌てて情報を探している人
- 愛犬がそろそろシニア世代になるので、食事に関して何か対策を考えている人
の参考になればうれしいです。
愛犬との暮らし合計25年間
今までに、3回愛犬と暮らす経験をしてきました。
- 秋田犬と雑種のハーフ
- コーギー
- 野良とその娘
小学生の時に、いとこのお兄ちゃんの家で飼っている秋田犬と雑種犬の間に6匹子犬が産まれたということで、我が家で1匹を譲り受ける事になりました。
「ケン」と名付けました。
僕は当時、犬には興味がなかったのですが3歳上の姉が切望したので、母も、当時生きていた父もあまり乗り気ではなかったのですが、譲り受けに行きました。
切望した姉は、ほとんど面倒を見ず、早々に大学で一人暮らしをするということで、残された僕と母に押し付けて家を出ていきました。
今思うと、ご飯をあげるときは、今のように「愛犬と食事をする時間を共にする」というよりは「犬に餌をやる」という感覚でした。
犬という存在が、今のように家族ではなく、ペット(いやそれ以下かも…)という認識でいました。
できることなら、謝りたい気持ちでいっぱいです。
やがて、僕も大学に進んで一人暮らしを始める事になり、母に任せることになってしまいました。
実家は商売をやっていて、店が忙しいので日中はほぼ放置、夜もご飯をあげるときに顔を見るだけ、というかわいそうな飼い方になってしまっていました……
自宅兼店舗で、商店街の中にある、細長い5階建ての狭い鉄筋コンクリートの屋上で飼っていました。
一緒に暮らしたのは、ケンが10歳の時までです。
10歳から最期になる13歳までは、コンクリートの屋上で一人ぼっちで過ごしていたかと思うと、「本当にかわいそうなことをしたな」と感じています。
母は、忙しい商売人に嫁いで、人一倍苦労していました。厳しい姑さんと、箸を横にも縦にもしない昔風の亭主関白の父との間で疲れていたので、母を責めることもできませんでした。
僕はと言うと、大学で陶芸を勉強していて、本気で職人になろうと考えていたので、大学在学中はほとんど実家には帰りませんでした。
ケンの最期を迎えて以来、「犬はもう飼わない」と心に誓いました。
結婚して8年経ち、庭付き一戸建てを建てました。
当時の妻の強い希望により、もう無いと思っていた愛犬が家族に加わりました。
当時流行っていたコーギーです。名前は「あっぷ」
当時、家業で元妻も働いていたのですが、経営状態は火の車でした。
少しでも金運が上がるようにと「あっぷ」と名付けました。なんとも下世話なネーミングの理由です(汗)
元妻との間には子供がいなかったので、子供のように二人でかわいがりました。
順風満帆に思えた愛犬との暮らしでしたが、家業の莫大な借金が発覚、元妻は出ていきました。
母と父と、会計士になったいとこのお兄ちゃんなど、僕たち夫婦には借金がたくさんあることは隠されてきていました。
しかし、もう借金が返せないと観念した父が吐露しました。
「騙された!」と妻からは別れを告げられました。
二人で建てた家には僕が残る事になりました。
すでに別のパートナーを見つけていた元妻は、そのパートナーのもとへ去っていきました…
同居最後の日の朝、別れの挨拶を交わして僕は仕事へ。仕事から帰ると、家財道具の半分と、「あっぷ」が消えていました……一緒に暮らしたのは2年でした。
めちゃくちゃ寂しかったです。
愛犬が目の前からいなくなるのがこんなにツラいなら、「もう、犬は飼わない」と心に誓いました。
その後、鉄工所で働いていたとき、社長の家に野良が迷い込んできました。
社長は、邪険にもできずに庭先に3日ほど住まわせていました。ですが、社長の奥さんが妊娠中で犬の世話ができないということで鉄工所に連れてきていました。
離婚して一人ぼっち、愛犬もいなくなり、犬の飼い方もわかっている僕に何度も何度もアピールしてきます。
「小屋も、餌も、リードも飼うから。病院代も出すから。」ということで野良だった柚子を我が家に連れて帰る事になりました。
社長の唯一の希望は、「外で飼ってやってほしい。犬は家の中で飼うのはダメだ」とのこと。その点を受け入れて、庭に小屋を置き、柚子との暮らしは始まりました。
野良だったので、身体能力はめちゃくちゃ高かったです。
オスの野良に悪さをされないように、高さ1メートルの柵で囲っていたのですが、発情しているオスはそんなものは簡単に乗り越えてくるそうです。
娘の杏ちゃんの誕生日となった8月15日朝の4時ころ、庭で柚子が遠吠えを始めました。
何事かと駆けつけてみると、ビチョビチョの小さな物体が……誰にも気づかれずに出産していたんです。
杏ちゃんの誕生を機に、柚子は家の中で飼うことに決めました。
ちなみに、杏ちゃんの後ろ足でお腹を掻くときのときの仕草と毛の色が、数件先の家の脱走癖のあるオス犬とそっくりです。
出産後、柚子が血尿が出ているので獣医さんに診てもらいましたが、血と尿が分離していない状態で、治療ができないと言われました。出産が原因で出血が引き起こったのかはわかりませんが、初めから室内で飼っていれば、と後悔もしました。
その頃から、犬の食事療法にも関心を持ちました。以来、7年間ほぼ手作り食をあげて来ました。
今回、柚子がご飯を食べなくなったことで食事についていろいろ調べましたが、手作りご飯は栄養の偏りも起こりやすいとのことです。
今、柚子は13歳です。娘の杏ちゃんは9歳。老犬となった愛犬の食について、学びながらより長く一緒に暮らしていきたいと願っています。
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