「モグワンは人気で栄養価も高そうで、我が家の老犬にもあげてみたいけど、大丈夫かなあ」と思う方もいるかも知れません。高タンパクな食事はシニア犬には消化器への負担がありそうに思えます。
実際に我が家の愛犬にあげるときも恐る恐るでした。悪い口コミをじっくり見ると老犬には危険なのかと考えてしまうものもありましたから。

実際に老犬にモグワンをあげてみた体験談として、おすすめできる8つのポイントを解説していきます。
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モグワンにシニア用はない
モグワンドグフードには、1.8kgの容量1タイプだけで、その中身は全年齢対応となっています。
年齢別のドッグフードと言うのは、開発にはコストがかかるので資本力のある大手ドッグフードメーカーが作っています。パッケージも含めて目先を変えればマーケティング的にも売上が伸びますから。
普通の健全なメーカーであれば、1タイプのドッグフードに数種類の犬種別とか年齢別と言うのは必要ないと考えます。
その点、モグワンのメーカーの株式会社レティシアンは、数種類のドッグフードは販売していますが、1つのブランド(モグワン)に犬種別とか年齢別のドッグフードは作っていません。
シニア犬は何歳から?
ちなみに、シニア犬は何歳から?といいますと、モグワンの公式サイト内では7歳からと定義しています。
本やサイトによって、シニア犬の年齢の定義は異なります。8歳からという意見もありますし、大型犬は7歳からだけど小型犬は9歳からという体格によって変わる意見もあります。
モグワンのシニア犬の給餌量(給与量)は?

体重 | 1日あたりの給与量 |
---|---|
1~4kg | 25~69㌘ |
5~10kg | 82~138㌘ |
11~15kg | 148~187㌘ |
16~20kg | 196~232㌘ |
21~25kg | 241~275㌘ |
26~30kg | 283~315㌘ |
31~35kg | 323~353㌘ |
シニア犬の場合、筋肉量が増えている時期なのか、維持している時期なのか、減っている時期なのかで、給与量の幅の中で増減する必要があります。
老化しているのか、まだまだ元気で活発なのかで、同じシニア犬の年齢でも給餌量(給与量)が変わってきます。
低カロリー低脂肪で肥満予防やダイエットなど健康管理ができる!
老犬にとって肥満は大敵です。いくら栄養価が高くても高カロリーで高脂質なら、肥満が原因で愛犬の健康を損ないかねません。
なので、老犬には栄養素はきちんと入っていても、脂質の多い高カロリーな食事は好ましくありません。
成長期の犬にはちょうどいい脂質やカロリーでも、ある時期からちょうどよかった脂質とカロリーが、高脂肪&高カロリーになってしまいます。
モグワンは、栄養価は高く低脂肪で低カロリーということで、老犬に合うドッグフードと言えます。
モグワンのカロリーと脂肪
カロリー(100㌘あたり) | 363㌍ |
脂肪 | 10%以上 |
他社無添加ドッグフードと比較してみた
ドッグフード名 | カロリー(100㌘あたり) | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
モグワン | 363㌍ | 10%以上 | 27%以上 |
カナガン | 376㌍ | 15%以上 | 29%以上 |
ナチュラル ドッグフード | 342㌍ | 13% | 22% |
ファインペッツ極 | 415㌍ | 20% | 36% |
ナチュロル | 400㌍ | 7~9% | 23~27% |
ネルソンズ | 369.4㌍ | 13% | 29% |
オリジン | 394㌍ | 18% | 38% |
アカナ | 339.3㌍ | 15% | 31% |
アーテミス | 390㌍ | 15% | 25% |
ニュートロ ナチュラルチョイス | 370㌍ | 16% | 25% |
ヤラー | 390㌍ | 6.5% | 24% |
平均値 | 373.1㌍ | 14.1% | 28.8% |
モグワンは、カロリー&脂質は平均を下回っていることから「低カロリー&低脂肪」だということがわかります。
老犬には、ものすごく高タンパクである必要はありません。あまり高タンパク質すぎると肝臓に負担がかかるからです。生命維持する上で、実用とするタンパク質の量も減ってきます。加えて、体調が良くない場合には、グレインフリーから反対に穀物類をあげるほうが体調が整うようになるケースがあります。
老犬には、20%前後~20%台位のタンパク質量が最適です。
栄養価が高いので食欲が減っても給餌量で調節が可能!
モグワンには「総合栄養食」という表示がありません。
「総合栄養食」とは、ペットフードのうち、犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品であって「ペットフード公正取引協議会」の定める試験の結果を基に定められています。
引用元:一般社団法人ペットフード協会
「これだけ食べとけば大丈夫」というのが総合栄養食ですが、これは日本国内の基準です。
モグワンはイギリス産なので欧州の基準に対応しています。欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の基準をクリアしており、主食として与えることができます。
FEDIAFと同じようなもので、アメリカではAAFCO(全米飼料検査官協会)というのが権威のある機関として知られています。
総合栄養食としての国際基準を満たしているモグワン。なので、老犬が食欲が減ってきたとしても、給餌量で調節してあげれば、高齢になっても与え続ける事ができます。
グレインフリー|生肉使用でヒューマングレードなのがうれしい!※注釈あり
「グレインフリー」は、最近ではプレミアム(高級)ドッグフードに収まらず、ホームセンターで買える安いドッグフードにも表記されるようになってきました。
「グレインフリー」とは、穀物(小麦、とうもろこし、米などの穀物全般)を完全不使用という意味で、肉食動物である犬や猫は脂質とたんぱく質からエネルギーを摂取するため、穀物は消化しにくく腸に負担をかけてしまいます。また、穀物類のたんぱく質は食べ物の中でもアレルギーになりやすいたんぱく質なので、グレインフリーにすることによりペットのアレルギーの予防、改善にもつながります。
引用元:楽天市場
グレインフリーの穀物不使用と言うのは、ある意味愛犬の体のことを考えると素晴らしい考え方だと思います。
グレインフリーが合わない愛犬も多くいる
という考え方の基で、グレインフリーは良いものだと広がってきました。ですが、犬の個体差で肉食が必要ない犬もいますし、生肉ばかり食べてリアルグレインフリーな愛犬もいます。
ということも、知っておく必要があります。
特に、子犬から成犬の間はグレインフリーで元気だったけど、老犬になってグレインフリーが合わなくなるケースがあります。これは、頭に入れておいて欲しいです。
度重なる体調不良のときに、穀物中心の食事に変えたら、たちまち健康状態に戻ったという例もあります。
良質なタンパク質は消化・吸収が良い!

良質なタンパク質は、愛犬が食べたときに消化しやすく、血となり肉となるのに体に負担が少ないです。
「良質なたんぱく質」というのは、アミノ酸がバランス良く含まれているたんぱく質のことです。アミノ酸の含有バランス(アミノ酸スコアといいます)が良いものは、生体内での利用効率が良く、余分な老廃物となるものが少ないので、「良質なたんぱく質」と呼ばれます。
引用元:国立長寿医療研究センター
モグワンで使われている材料にも良質なタンパク質が使われています。それが「チキン生肉」&「生サーモン」です。
魚(生サーモン)|老犬の消化器官には優しくてGOOD!

人間でも、若い頃は肉が好きだったのに高齢になると魚が食べたくなることがあります。これは愛犬も同じです。
特に4本足の動物の肉は、本来消化しにくいもの。老犬にこそ、魚を与えてあげると体にやさしいですね。
無添加|原材料の安全性が安心できる!

モグワンは、着色料&香料不使用です。愛犬にとって良くない添加物を使っていない安全性の高いドッグフードです。
ヨーロッパのドッグフードの安全基準を満たすため(生産がイギリスのため)欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)に加盟して、第三者による監査も受けてモグワンを作っています。
モグワンの原材料
原材料名 |
---|
チキン&サーモン56%(チキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類(A、D3、E)、乳酸菌 ※コンドロイチンはサメ由来のものではありません |
モグワンの成分表
成分 | 比率 |
---|---|
タンパク質 | 27%以上 |
脂質 | 10%以上 |
粗繊維 | 4.75%以下 |
灰分 | 9%以下 |
水分 | 9%以下 |
NFF | 39% |
オメガ3脂肪酸 | 1.18% |
オメガ6脂肪酸 | 1.63% |
リン | 1.06% |
カルシウム | 1.40% |
エネルギー(100㌘あたり) | 363㌍ |
愛犬の体に良いものだけが入っています。
関節サポート成分が老犬の体をいたわってくれるのがうれしい!

犬でも人間でも年齢とともに筋力と同じように関節が痛みやすくなってきます。
人間だと、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを飲む人が多いです。
では犬はどうすれば良いのか?なんとモグワンには、関節サポート成分のグルコサミンとコンドロイチンが入っているんです。
グルコサミンの成分は動物の皮膚や軟骨などに含まれるアミノ糖で、関節の動きを滑らかにしたり、関節症の痛みを改善したりすると言われています。
引用元:大正製薬
コンドロイチンとは、フカヒレなどにも多く含まれているサメ軟骨の成分です。保水力がありネバネバしていることから、ひざ関節にある軟骨を守る働きがある成分として注目されています。
引用元:サントリーウェルネスOnline
さらに見慣れない成分(見識のある方は知ってるのかも)が配合されています。それが、メチルスルフォニルメタン(MSM)です。
「MSM(メチルサルフォニルメタン)」は、穀物、牛乳、緑黄色野菜などに含まれている有機イオウ成分です。人間の体内でたん白質、コラーゲン、ケラチンなどの生成に関与している成分で、新しい食品素材として注目されています。 アメリカでは「ふしぶし」の健康に役立つと言われています。
引用元:久光製薬
食いつきが良い!食べてくれないときはふやかして柔らかく!

愛犬がむしゃぶりつくようにご飯を食べてくれるのは大変うれしい光景です。
ですが、ここで一点注意点があります。
それは、食いつきが良いドッグフードが愛犬の健康のために良いかといえばそうとも限らない、ということです。
人間で考えてみましょう。カップラーメンって美味しいですよね。添加物を気にしながらもついつい……という人も多いと思います。反対に、オーガニックのレストランで食事したときに「なんだか、味が物足りない」と感じた人も多いのでは無いでしょうか。ドッグフードでも同じコトです。食いつきが良いドッグフードが愛犬のために良くないこともあるんです。

無添加のドッグフードも、食いつきをよくする添加物が入っていない分、食いつきよく食べてくれないこともあります。ですが、ある程度食べてくれるまで根気強く待つしかありません。犬は一週間位は食べなくても大丈夫です。水分だけは摂れるようにしてあげましょう。
歯が弱っていたり、口の中に異常があったりした場合に、カリカリのドッグフードを食べないことがあります。
モグワンの粒は実際に食べてみましたが、一般的にカリカリと言われるドッグフードのように堅い感じではなく、堅めのカントリーマームみたいな食感でした。なので、よほど歯が弱っていない限り食べれない堅さでは無いと思いますが、口の中の状態がよほど悪いと食べてくれないかも知れません。
そんな場合は、水やだし汁などでふやかしてあげてください。実際にモグワンを食べても、すぐに唾液でパラパラとほぐれて溶ける感じでしたので、すぐにふやけて、消化に良い状態になってくれます。
まとめ
モグワンは、老犬にもおすすめな理由をまとめます。
- 低カロリー低脂肪で肥満予防やダイエットなど健康管理ができる!
- 栄養価が高いので食欲が減っても給餌量で調節が可能!
- グレインフリー|生肉使用でヒューマングレードなのがうれしい!※注釈あり
- 良質なタンパク質は消化・吸収が良い!
- 魚(生サーモン)|老犬の消化器官には優しくてGOOD!
- 無添加|原材料の安全性が安心できる!
- 関節サポート成分が老犬の体をいたわってくれるのがうれしい!
- 食いつきが良い!食べてくれないときはふやかして柔らかく!
ドライのドッグフードでモグワンを老犬に与えようか迷っている方の参考になれば幸いです。
ドッグフード選びはすぐに答えは出ません。根気強く愛犬と向き合い、答えを探していきましょう!